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▶ 発声の重要さ  英会話学習の最初に発音の前に発声を身につけるべき理由

   

日本語と英語では発声時の筋肉の使い方や息の出し方
が大きく異なります.
日本人は生まれて言葉を話し出す幼児のときからずっ
と、筋肉を緊張させて、声に制限を加えて話している
のです. 実は、それは世界では希(まれ)な発声の仕方
なんですが、日本人にはそれが普通なので、外国人も
日本人と同じ発声をしていると考えている人が多いの
ではないでしょうか.

日本語発声のままで英語の発音・リズム・イントネー
ションなどの学問的な学習を長期間してみても、脳が
ネイティブの音を言葉と見なさず、雑音と判断して
しまい覚えようとしないので、なかなか上達せず、
途中で挫折してしまう人も多いようです.
 

たとえどんなに発音を練習し、うまくなったと思って
も、同じ発声をする日本人の間でしか理解しあえない
言語となり、英語とは別のものになってしまいます.

自らで日本語とは異なる、実際の英語の発声で話し
始めると、 脳がネイティブの音を言葉と見なし
実用的な発音・リズム・イントネーションが向上し
その結果、ヒアリング力、スピーキング力も急激に
向上します.


▶ 声とは
人から発せられる音であり、強さ・高さ・音質の3要素からなります.

▶ 声のでる仕組み
肺から押し出される空気が、気管を通り過ぎて、喉頭(こうとう)の中にある声帯と呼ばれるひだ
の間(声門)を通過すると、声帯が振動し声の音源を作り出します. ここまでを発声と呼びます.

   
 その後、咽頭腔・口腔・鼻腔などの空間
 に共鳴し音が増幅します. その後、調音
 器官である舌の形を変えたり、唇を動か
 すことで、思い通りの音を作りだします.
 この音を作る過程を発音( =構音、調音)
 と呼びます.


英語の発声法 1

英語ネイティブの声が、立体的で、よく響く(とおる)と感じたことはありませんか ?
一方、日本人の声はそれと比較すると、平べったくて(薄っぺらで)、響きがあまりよくないですよね.
その違いは何なのでしょうか. 答えは「空気( =息)」なのです. 
人は話している時、息を吐いています、声はその吐く息( =呼気)に乗っているようなイメージです.
肺から出た空気が気管を通って、喉頭(こうとう)の中にある声帯が振動し、声の音源が生じます.
英語は日本語よりはるかに多くの空気を必要とする言語なのです.

 


 声帯はただ呼吸をしているときは開いていますが、
 声を出すときには声帯が閉じます.
 しかし、声帯はを適度に閉じることが望ましいのです.

 日本人は話すときに声帯(の内筋)にグッと圧力を加えて
 声門を強く閉める傾向があります.
 その結果、声帯がこすり合わせられ、硬い緊張した声に
 なってしまいます.





 



 声帯に力が入ると、(首の上部にある)喉頭引上げ筋
 にも力が入るため、声帯が入っている喉頭が大きく上
 がることが多いのです. 
 喉頭[声帯]が上がると、スピーカーである咽頭腔が狭
 くなり、音源があまり増幅されず、浅い声になってしま
 います.





 

 
 
 このような次第で、外国人からは、
 日本人の声質が「発泡スチロールを
 こすり合わせる音」などと形容され、
 耳障りな音に聞こえるようです.


英語ネイティブのような、響きの良い声にするためには、声門を通る空気量を増やすことが必要です.
ほとんどの日本人は、声帯から離れた、口から息を吐いて話すので、声帯のすき間である声門を通る
空気量が少なく、音源自体が小さいのです. 日本人は声が小さいですよね.
口で話していては、あまり大きな音源が生まれず、声を大きくしようとすると、どうしても声帯を強く
閉めてしまいます.
音源を大きくするこつは、口ではなく、声門で話をすることです. 
声帯をリラックスさせて、声門から息をたくさん吐き出しながら発話します.
そうすることで、声門を通る空気量が増えて大きな音源が生じます. 

            

さらにいいことに、そうすることで喉頭引上げ筋にも余計な力が入らずに弛緩(しかん)し、喉頭が上がり
ずらくなります. その結果、リラックスした、深く、柔らかい、英語らしい響きがよい音質になります.

でも口ではなくて、声門で話すといっても、きっと難しく感じることでしょう.  最初は違和感があり、
ついつい力が入ってしまいがちですが、慣れてくるとリラックスしてできるようになってきます. 
しかし、自分では声門から息を吐いて話していると思っていても、実際は口の奥や中咽頭あたりから
息を吐いて話していることもよくあります. 自分の耳に、声に厚みが出て太く[立体的に]変わった
ように聞こえていれば声門から息を吐いて話しているはずです. 
とにかく、これまでの発話の概念を変えてください.
できれば日本語を話すときから同様に声門で話すように心がけていると、習得が早くなるでしょう. 
ちなみに、日本語の「は、へ、ほ」(近畿地方は「ひ」も含む)は声門から出される、声門摩擦音です.


▶ 「気導音」と「骨導音」
声の伝達経路には、空気の振動が鼓膜に伝わる「気導音」と、骨の振動が伝わる「骨導音」があります.


   
   私たちが普段聞いている自分の声は、この2つの経路から
   伝わる音が混ざって聞こえています.
   一方で、 録音された声は、気導音だけなので違って聞こ
   えます. 他人が聞いている私たちの声も気導音で、録音
   された音と同じです.





     骨導音は気導音に比較し、振動が聴覚器官に伝わる経路
     での高周波成分の損失が大きいために低周波成分が強調
     されたものになります. それゆえ、自分の声が自らに聞
     こえるより、他人には高く、薄く聞こえているのです.





* 喉頭(こうとう)   



首の前側のほぼ中央にあります.  
気管の入口にあたります. 
気管から先は肺につながっています.

喉頭は甲状軟骨[喉仏]、輪状軟骨、
破裂軟骨、輪状甲状筋で構成されています.
そして声帯は、甲状軟骨と破裂軟骨に接合
しています.

喉頭は固定されているのではなく、いくつか
の筋肉と繋がって上下から支えられています.
そのため喉頭は上下に動きます.



* 声帯と声門
気管の出口で、のどの奥の部分[喉頭]の中にある、筋肉と粘膜でできた、1cmほどの左右一対のヒダです.
声帯のすき間を声門といい、普通に呼吸をしているときは筋肉がゆるんだ状態で、声門は開いています.
声を出すときには、筋肉が縮んで声門が閉じ、そこへ肺からの空気が無理に押し出ようとするため、声帯
が振動して声門の開閉状態を繰り返します. その結果、空気の断続的な流れが発生し、それが声の音源
となります.

                   《上から見た声帯》

       




* 共鳴腔(きょうめいくう)

      
 

  共鳴腔とは声を響かせることができる空間のことです. 
  声を共鳴させて響かせるスピーカーの役割をします.
  声帯で鳴った小さな音が共鳴腔に響くことで増幅され
  て大きな音になります.
  最も大きく、重要な共鳴腔は咽頭腔(いんとうくう)です.




* 喉頭が上がる(ハイラリンクス)の原因
日本人は話をするとき、強い部分や高い部分で、喉頭が上がってしまう傾向があります.
喉頭[声帯]が上がるとスピーカーである咽頭腔の容積が小さくなり響きが悪くなります.




喉頭を持ち上げてしまうのは、喉頭に繋がっている
周りの筋肉群が過剰に働く(収縮する)ことで起きます.
主に喉頭引き上げ筋である甲状舌骨筋(喉頭と舌骨
をつなぐ筋肉)やその他の舌顎(ぜつがく)周辺の喉頭
引き上げ筋が過度に緊張すると喉頭が引き上げられ、
ハイラリンクスの状態になってしまいます. 

舌を奥に引っ込めると簡単に喉頭[声帯]は下がりま
すがこのやり方は間違いです.
そうすると逆に咽頭腔が狭くなってしまいます.



* 強い声の出し方

   

  ラッパを強く吹けば大きな音がでます. 
  同様に呼気流が強ければ大きな声になります. 
  呼気流を強くする方法には2つあります.
  ひとつは肺からの呼気 ( =吐く息)の量を増やす方法です.
  もうひとつは声門抵抗を上げる方法です.
  声門を強く閉めることで可能となります.

  水道の口に短いホースを取り付けます. 出る水を空気、
  ホースを人の声門に例えると、蛇口をより開き、出る水
  [吐く息]の量を増やすのが前者、ホースの口[声門]を細く
  つまむのが後者であり、どちらも遠くまで水を飛ばすこ
  とができます. しかし、前者は太い水が飛ぶのに対して
  、後者は細い水になってしまいます.




* 高い声の出し方
人それぞれ声帯の長さや厚みが違うので地声が高い人、低い人がいます.
音の高低は周波数(Hz)で表します. 周波数とは音の波が1秒間に振動する回数のことです. 
周波数が高ければ高いほど、高い声になり、低いほど低い声になります. 
日本語の周波数は125~1,500Hz、英語は2,000〜12,000Hz と言われています.
日本人の脳は2,000Hz 以上の周波数を言語ではなく雑音として処理してしまいます.
日本語の声が「高い」と表現されることがよくありますが、実際は「浅い、固い」声を「高い」
と感じてしまうことがあります. 高い声とは、喉頭の位置をを高くすることではありません.
多くの日本人が考える高い声は、日本以外の国の人が感じる高い声とは違います.

弦楽器のペグ(糸巻き)を締めると弦が引っ張られて音が高くなりますよね.  同様に、英語ネイティブ
は、高い音を出すとき、無意識で喉頭の甲状軟骨( =喉仏)を少し前方に倒し、声帯を伸ばしています. 
そのとき、喉頭の甲状軟骨( =喉仏)は外から見ればあくびをしたときのように下がったように見えます.
その結果、その音の周波数が高くなります.  
そして、そうすることで、咽頭腔の幅が広がって容積が大きくなり響きがよくなります.


           





なお、意識して喉頭を下げる方法は筋肉を右図の白い矢印の
ように下に 引っ張ると、それと連動して内側の喉頭引き下げ
筋である胸骨甲状筋(甲状軟骨と鎖骨をつなぐ筋肉)も下がり
喉頭も下がりがます.





英語の発声法 2

日本語の音のほとんどは1音( =カナ1語)が1音節で
構成されています.
日本人は話すときに、音節ごとに区切り、その度に
、舌の外側にある外舌󠄂筋(がいぜつきん)に力を入
れ舌を奥に引っ込めながら話します. 
するとその度に、(中)咽頭腔が狭くなり、息( =呼気)
が途切れ途切れになり、音がこもり、語と語がつな
がらず、ぶつ切りの発話音となってしまいます.
音楽を聞いていて頻繁にボリュームを「on/off」
するようなイメージですね.

英語ネイティブは、音楽を聞いていてボリュームを
切らずにただ「大/小」するような感じです.
音節をつなげて話し、語と語の間も息でつながって
いるので、語間が滑らかになります.
日本語の「こんにちは」を英語ネイティブが話すと
「こーにーちーわー」のように聞こえますよね.
一方、日本人は、音節ごとに「こ,ん,に,ち,は」の
ように区切って話すでしょう.
ネイティブのように話すこつは、以下のようなこと
を心がけるといいでしょう.


A) イントネーション句内で語末の音 /p, b, k, g/ /t, d/ に、母音や /j/ の語頭が続く場合
/p, b, k, g/ /t, d/ は破裂音.
語末の子音を直後の語頭母音や /j/ の前に移行させて、母音と一体化させます.
ここで注意したいのは、[一体化 ≠ 強く発音] ということです. 
特に、「語末の破裂音+語頭母音や /j/」 で一体化させると強く発音されがちなので、
気をつけるようにしましょう.

cup of /kʌp/ /əv/ → /kʌ/ /pəv/   big eater /bɪg/ /i:tɚ/ → /bɪ/ /gi:tɚ/
finished any /fɪnɪʃt/ /eni/ → /fɪnɪʃ/ /teni/

B) イントネーション句内で語末の音 /p, b, k, g/ に、/j/ 以外の子音の語頭が続く場合
/p, b, k, g/ は閉鎖音.

cup final /kʌp/ /faɪnl/   big fire /bɪg/ /faɪɚ/

イントネーション句の終わりが /p, b, k, g/ の音で終わった場合も /p, b, k, g/ は閉鎖音.

back /bæk/   club /klʌb/

C) イントネーション句内で語末の音 /t, d/ に、/j/ 以外の子音の語頭が続く場合 /t, d/ は閉鎖音.
/t, d/ を脱落させて、その前の音を後続する語頭の音とつなげます.

carried me /kerid/ /mi/  delight the /dɪlaɪt/ /ðə/

イントネーション句の終わりの部分で /t, d/ の音で終わった場合も /t, d/ は閉鎖音.
/t, d/ を脱落させます.

cleared /klɪɚd/   focused /foʊkəst/

D) 閉鎖音[破裂音] /p, b, k, ɡ, t, d/ 以外のすべての子音は継続音といいます.
継続音とは息を出す限り継続的に発音できる音のことです.
語末の継続音や母音は、後続する語頭の音とつなげます.

I am /aɪ//əm/   who did /hu:/ /dɪd/
lemon extract /lemən/ /ekstrækt/   apple juice /æpl/ /dʒu:s/

特に、「語末子音 + 語頭母音や /j/」の場合、語末の子音を直後の語頭母音や /j/ の前に移行させて、
母音と一体化させます.

win anything /wɪn/ /eniθɪŋ/ → /wɪ/ /neniθɪŋ/
help yourself /help/ /jɚself/ → /hel/ /pjɚself/

注) イントネーション句( =音調群)とは発話がポーズ( =休止)で区切られ、その1つ1つのまとまりの単位を
イントネーション句と呼びます. 句と言っても《2語以上のまとまりで、それが全体で1つの品詞として
働き、その内部に[S(主語)+V(述語動詞)]を持たない》という一般的な句の意味とは異なります.
基本的には、意味的、文法的に切れ目が来るところで区切ることが多いですが、どこで区切るかはあく
まで話し手次第です.

上記(A~D) のようにするすることで、舌が奥に引っ込まず、声がプツンと切れずに、フェードアウトします
(徐々に小さくなって消えていきます).
例えば My money is safe in the bank.「マイ,マネー,イズ,セイフ,イン,ザ,バンク」が
「マイーマネーイズーセイフィンーザーバンク」のようなイメージです. わかりやすいように少し大げさに
表現しましたが「ー」の部分は実際はほとんど音は聞こえず、空気[呼気]のみが流れている感じです.
safe in /seɪf/ /ɪn/ の部分は「子音 + 母音」の組み合わせなので、音がつながりやすく、子音と母音を一体化
させて話すことが多いです. しかし、他の「語末 + 語頭」の部分も空気でつなげて話すようにしてください.

日本語でいう子音(か~わ)は英語では「子音 + 母音」の構成となっています、例えば、「さ」は /sa/、
「る」は /ru/ など.
したがって日本語の場合、子音「ん」で終わる語以外は、すべて語末が英語で言う母音であるため、語末の
音と語頭の音の組み合わせは、「母音 + 子音」か「母音 + 母音」がほとんどです.

私のお金は銀行に預けてあります /watashi no okane wa ginkou ni azukete arimasu/

一方英語では、語末の音と語頭の音の組み合わせは、「母音 + 子音」「母音 + 母音」「子音 + 母音
子音 + 子音」のすべてがあります.

My money is safe in the bank. /maɪ mʌni ɪz sf ɪn ðə bæŋk/

上記のようにイントネーション句の切れ目まで息を吐き続けで話すにためには、多くの空気の音源が必要です.
日本語を話すときのように、口からあるいは口の奥のあたりから息を吐いて話しても、空気[音源]が足りなく、
息が持ちません. そのために、上記 1 のように声門で話して多くの息[空気]をだしましょう.
それでも日本語の短い間隔で息継ぎをする話し方に慣れているので、最初のうちは息が続かず、途中で区切って
しまいがちですが、慣れてくると息がイントネーション句の切れ目まで途絶えることなく続くようになります.


上記(1, 2)の英語の発声を心がけながら、英語らしい発音・リズムを意識して話しましょう.

▶ 強勢のある音の次の音まで強勢を置きがちです. 
強勢[アクセント]を置いたら、それ以降の音は弱く発音しましょう. 特に、単語の最後の音にアクセントが
来ることはほとんどないので、単語の最後の音を弱くすることで、次の単語の語頭にスムーズにつながり
やすくなります.

強音節をうまく発音するこつ
①強く、ゆっくり、その音(節)を際立たせる.
  * 核音節では強く、ゆっくり、さらに音調(トーン)を組み合わせて、その音(節)を際立たせる.


弱音節(/ɚ/ /ə/ /ɪ/ /i/ /u/ /jə/ がつくる音節)をうまく発音するこつ
①口はあまり動かさない
②できるだけつなげる

▶ 日本語は単調なリズムで早口で話しますが、 英語を話すときは強弱、緩急のリズムをつけて普通のスピード
で話すように心がけましょう. 「流暢に話す」とは早口で話すことではありません. 
聞き手がストレスなく内容を理解できるように心がけて話しましょう.
英語ネイティブたちが話すのが早口に思えるのは、英語では強くゆっくりめに聞こえる部分 と、弱くて速めに
聞こえる部分が1つの文の中に混在しているリズムのせいで日本人の耳には速く聞こえるだけなのです. 
「速く話そう」と誤った努力をしないようにしましょう.  



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